ブラジルのカラジャス鉄道が、「土地無き農民運動」によって運行停止。
「土地無き農民運動」Movimento dos Trabalhadores Rurais Sem Terra (MST)に関係する約5千人が、10月17日(水)の朝から、パラ州東南部のカラジャス鉱山鉄道を占拠している。
この鉄道は、世界最大の露天掘り鉄鉱石鉱山のカラジャスCarajásからの、鉄鉱石の積み出しのための唯一のアクセス手段である。
「20071017encimadahora-Carajas-MST.wmv」をダウンロード
ブラジルの国全体の農地改革を目指す運動の一つとして、この妨害行為は行われている。
鉄道を管理しているリオ・ドセCompanhia Vale do Rio Doce (CVRD), は、この占拠についての声明を発表した。
リオ・ドセは、鉄道における列車輸送を停止している。
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声明の「翻訳」は長文なので、別の機会にしておくが、
この鉄道のストップが続くようなことになると、
影響は単にブラジルではなく、
世界の鉄鉱石の価格にも影響を与えることは必至である。
もちろん、
長期契約を結んでいる日本も例外ではない。
いまごろ、日本の製鉄会社や商社などの鉄鋼原料関係者は、
情報収集にあたっているはずである。
この「土地無き農民運動」はたちが悪い。
暗に、ブラジル大統領のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シウヴァの支持を得ていると思っているからである。
「土地無き農民」については、「詩を書かない詩人」が詩人ではないようなものだと思っているのだが。
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