ブラジルの「偽牛乳」。
連邦警察Polícia Federalによると、パルマラットParmalatとカルーCalu (Cooperativa Agropecuária Ltda. de Uberlândia)は、コーペルヴァーリCoopervale (Cooperativa dos Produtores de Leite do Vale do Rio Grande)とカズミウCasmil (Cooperativa Agropecuária do Sudoeste Mineiro)から原乳を買っている。
このコーペルヴァーリとカズミウの2つの協同組合は、量目を増やし、悪い保存の条件をごまかすために、ロング・ライフ牛乳に添加物を混入させた嫌疑がかかっている。
10月22日(月)に始まった「白金Ouro Branco作戦」で、17人がウベラーバUberabaで、9人がパッソPassosで、あわせてミナス・ジェライスMinas Gerais州で26人が逮捕された。
連邦警察、連邦および州の公共省が、この捜査に参加している。
連邦警察によると、逮捕者の中にいるコーペルヴァーリCoopervaleとカズミウCasmilの責任者は、牛乳での不正を認めている。
連邦警察は、全国からこの2つの協同組合の製品のバイヤーの牛乳のサンプルを分析のために集めている。
容疑者は5日間の拘置、そして責任者は更に5日間拘置される。
連邦警察によると、コーペルヴァーリCoopervaleとカズミウCasmilは、量目を増やし、賞味期限を延ばすために化学物質を牛乳に加えた。
この違反は、別の協同組合からの訴えと、この2つの企業の元従業員の訴えで発覚した。
連邦警察によると、添加物を加えるという違反の一部は法律で禁止されている。
偽牛乳は、農業省Ministério da Agriculturaの研究所による報告書によると人間の消費には不適であると考えられている。
カズミウCasmilは、保存・輸送の悪い衛生状況をごまかし、バイヤーを偽るために、添加物として「過酸化水素水peróxido de hidrogênio (água oxigenada)」を牛乳に加えた。
「バーヤーが犠牲者である」と、カルロス・エンリキ・ドゥモン・シウヴァCarlos Henrique Dumont Silva検事は言った。
過酸化水素水peróxido de hidrogênioは、栄養価を減らす。
検事局が得た報告書によると、これを飲んだものは、胃痛をおこし、濃度によっては、死に至ることもある。
研究所では、分析した牛乳における物質の濃度は検出できなかった。
報告書では、牛乳に乳清soroが限度を超えて加えられていた。
この場合は、動物の餌に向けられるだけである。
コーペルヴァーリの場合は、牛乳はまた人間の消費に向かないと考えられている。
検事局によると、コーペルヴァーリは苛性ソーダまで使っていた。
目的は、田舎の酪農家からの異端で到着した牛乳を「改善」させるためであった。
発表では、パルマラットは連邦警察Polícia Federalの情報を否定し「カズミウCasmilとコーペルヴァーリCoopervaleの工場において、加工され、容器に入れられ、詰められた製品は使っていないと言っている。
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すでに、捜査に着手して1週間がたった。
この件は飛び火している。
同じ様なことをやっているところがあるからだ。
証拠隠滅のために、農場に埋められている製品が発掘されたりしている。
この件は、「表示違反」などという生やさしいものではない。
人間の健康を害することの恣意的にやっているという重大な犯罪である。
牛乳という基礎食品だけに、広がりは大きい。
スーパーなどの小売りの現場からも、回収や撤去が進んでいる。
でも、日本でかつて起きた「当時の日本最大の乳業会社」起こした事件のような大騒ぎの報道にはなっていないようだ。
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