ブラジル・サンパウロの「ピザひと切れの殺人」。
ブラジル・サンパウロ市は人口1000万人強。
そのサンパウロ市でおきた殺人件数が、世界のそれの1%にあたるという報道が先月末にあった。
もっとも、その統計年度は、数年前のものであった。
このところかなり治安が回復したように思えるサンパウロで、
深夜のセントロでも、かなり人が集まるところが出来ている。
しかし、2-3日前に、
些細なことが原因で、殺人事件が起きた。
サンパウロ市の歴史的中心部セントロの東側にあるドン・ペドロ1世広場。
ここにあるバスターミナルは、市内東部、北部、東南部へのバスが発着する大きなものである。
サンパウロのバスは、24時間営業ではないが、路線によっては、
早朝4時頃から、深夜2時前まで運行している。
このバスターミナルにある軽食スタンドに、深夜、3人の若者が訪れた。
そして、ひと切れ1レアル(=約66円)のピザを食べた。
だが、持ち合わせが60センターヴォと、40センターヴォ足りなかった。
店員にまけてくれといったが、受け入れて貰えなかった。
店員も雇われているのであるから、
勝手に安くするわけにはいかないのは当然である。
喧嘩になり、もみ合いになった。
そして、若者が、店員を刺した。
店員は死んだ。
女性1人を含む3人の若者は逮捕された。
警察は、Punkの仕業だという。
女性が最年長。
すべて18歳以上であったので、顔が出てきた。
このところ、こういう若者の喧嘩の末の犯罪が多く発生しているという。
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この種の犯罪は、貧しいというよりも、若さによるもの。
若者が多く集まるところで、よく起きるもので、
中間層そして、富裕層の若者どうしてもよく起きる。
若者は、抑えが効かないので、暴走する。
若者が集まるところへは、近ずかない方がよい。
今に始まったことではなく昔から、よく起きていたように思う。
バス料金は、2.3レアル。
バス代よりも、ピザ一切れのほうが安いのである。
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サンパウロ市の殺人は、
多く周縁部での低収入層の住む地域で、
麻薬に絡むものが多いといわれている。
と言っても、安全だという地域もない。
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