ブラジルの「リオ・デ・ジャネイロの本物の銃撃戦映像」。
ブラジルは、治安が悪いと言うけれども、
所かまわず悪いわけでもない。
といって、安全なところはない。
サンパウロも、治安が悪いということになっていて、
それはかなり事実である。
治安が悪いからといって、家に籠もっているわけにもいかない。
防弾車やガードマンを連れて回る人は、ごくわずかである。
普通の人は、普通にしているだけである。
ずっと住んでいると、自然に、なにか危険な予感を察知できるようになるようだ。
それも、限界がある。
危ない時間に、危ないところへ、できるだけ行かないようにするしかない。
それに、危ないことをしないことである。
大体の事件は、周縁部の低所得者層が住んでいるところで起きているのだから、
近づかないことである。
サンパウロでは、そういった対処方法があるがまだ何とがあると思うのだが、
リオ・デ・ジャネイロでは、地形的にもそして歴史的にも、
富裕層が住んでいるところ、危険なところが隣接している。
そこが問題だ。
その、リオ・デ・ジャネイロの周縁部はもっと危険だ。
10月17日(水)に、
リオ・デ・ジャネイロの警察が、
リオ・デ・ジャネイロの西部のファヴェーラ・コレイアにある麻薬組織の倉庫を狙って、約800人で制圧にかかった。
当然、麻薬組織も対抗するわけで、銃撃戦になった。
麻薬組織は、未成年者2人を含む12人が逮捕され、そして8人が死んだ。
警察も、1人が殉職した。
さらに、4歳の子供が銃撃戦の真っ只中で死んだ。
そのニュース映像を見ていて、
リオ・デ・ジャネイロは大変なところだと思った。
弾丸が飛び交い、死体が転がっているすぐその横を住民が逃げ惑う。
逃げまくる住民の家族や親戚や友人にも、麻薬組織員はいるのである。
ヘリコプターから狙われた二人は逃げまくるけど、
結局どちらも最後には死んでしまった。
まるで、映画みたいだけど、これは現実のことである。
「20071017JG-Rio-FavelaCoreia.wmv」をダウンロード
それでも、人間は死ぬまで生きていかなくてはならないのだから大変だ。
18日(木)には、葬式ばかりである。
逃げまくった人も、そして麻薬組織員も、生き残ったものは、参列する。
みんな住民だからだ。
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