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sexta-feira, 19 de outubro de 2007

ブラジルの「リオ・デ・ジャネイロの本物の銃撃戦映像」。

ブラジルは、治安が悪いと言うけれども、
所かまわず悪いわけでもない。

といって、安全なところはない。

サンパウロも、治安が悪いということになっていて、
それはかなり事実である。

治安が悪いからといって、家に籠もっているわけにもいかない。

防弾車やガードマンを連れて回る人は、ごくわずかである。

普通の人は、普通にしているだけである。
ずっと住んでいると、自然に、なにか危険な予感を察知できるようになるようだ。
それも、限界がある。

危ない時間に、危ないところへ、できるだけ行かないようにするしかない。
それに、危ないことをしないことである。

大体の事件は、周縁部の低所得者層が住んでいるところで起きているのだから、
近づかないことである。

サンパウロでは、そういった対処方法があるがまだ何とがあると思うのだが、
リオ・デ・ジャネイロでは、地形的にもそして歴史的にも、
富裕層が住んでいるところ、危険なところが隣接している。
そこが問題だ。

その、リオ・デ・ジャネイロの周縁部はもっと危険だ。

10月17日(水)に、
リオ・デ・ジャネイロの警察が、
リオ・デ・ジャネイロの西部のファヴェーラ・コレイアにある麻薬組織の倉庫を狙って、約800人で制圧にかかった。
当然、麻薬組織も対抗するわけで、銃撃戦になった。

麻薬組織は、未成年者2人を含む12人が逮捕され、そして8人が死んだ。

警察も、1人が殉職した。
さらに、4歳の子供が銃撃戦の真っ只中で死んだ。

そのニュース映像を見ていて、
リオ・デ・ジャネイロは大変なところだと思った。

弾丸が飛び交い、死体が転がっているすぐその横を住民が逃げ惑う。
逃げまくる住民の家族や親戚や友人にも、麻薬組織員はいるのである。

ヘリコプターから狙われた二人は逃げまくるけど、
結局どちらも最後には死んでしまった。

まるで、映画みたいだけど、これは現実のことである。
「20071017JG-Rio-FavelaCoreia.wmv」をダウンロード

それでも、人間は死ぬまで生きていかなくてはならないのだから大変だ。

18日(木)には、葬式ばかりである。
逃げまくった人も、そして麻薬組織員も、生き残ったものは、参列する。
みんな住民だからだ。

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