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sábado, 3 de novembro de 2007

ブラジルの経済2007 その5 ブラジル通貨レアルは急騰中。

ブラジル通貨の上昇が止まらない。

今年2007年の初めから10月末までで、対米ドルでは18%の上昇である。
8月の米国の住宅金融に端を発した金融危機では、一時的に下落したのだが、その後は元のペースを取り戻すべく一気に急騰に転じている。

単に対米ドルで上昇しているだけではなく、対ユーロでも上昇するようになってきた。

(2007年年初からの米ドル・レアル為替変動)
Spm20071101a200brlusd00010012245410

(2007年年初からのユーロ・レアル為替変動)
Spm20071101bbrleur00010012245410224

ついでに、
レアルの対日本円の為替変動もグラフ化してみた。
Spm20071101cbrljpy00010012245410224

わかりやすいように日本円の対レアルの価値変動もグラフ化してみた。
図示している価値はTTBとTTSの中値での価値だが、実際に日本円をブラジルに持ち込んで通常の銀行や両替商で交換すると、おそらく70-72円で1レアル程度しかないはずである。
ブラジルでは、日本円の現金の需要は供給に比べて少ないので、レートは悪い。
ブラジルには、米ドルに交換して持ち込み両替商で交換する方が、円をそのまま持ち込むよりかなり有利である。
その次によいのは、クレジットカードでほとんどの支払いを済ませることである。
T/Cもよいとは言えない。
Spm20071101dbrljpy00000012245410224

対米ドルでは、2000年からの最高値になってしまった。
2000年からの、対米ドル、対ユーロ、対日本円、対豪ドル(資源通貨代表)、そしてチリ・ペソとの変動率の推移もグラフにしてみた。
Spm20071102brlusadeurjpyaudclp00000

今のところこのレアル上昇が止まるような要因を思いつかない。
原油を筆頭とする資源一般の上昇が続く限り、資源大国ブラジルに入ってくる海外からの資金は増大する一方だからである。

また、米国の金利の低下が止まったことにあわせてか、ずっと下げ続けていたレアルの金利も下げるのを止めた。
レアルの高金利を狙っての海外からの資金もまた流入に拍車をかけている。

もちろん、レアル高で、輸出競争力を失っている産業もある。
また、あまりのレアル高で、貿易黒字にかげりも出て来ている。

さらに、国内経済が好調で雇用が増え、失業者が減っているのはよいことなのだが、それがそのまま賃金の上昇にはつながっていないし、消費の増大にもつながっていないことである。

小麦や肉や乳製品などの基礎食品価格が、ブラジル国内でもインフレを超えて、上昇しているので、国民の多くがそれに属する低所得者層以下は、相変わらず食べるだけでやっとである。

ごく一部しかいない富裕層が、ますます豪華な消費を増やしているのが実態である。
その富裕層の消費が回り回って、庶民への所得分配になるわけでもある。

2014年のワールドカップの開催が決まったことで、今後国内のインフラ整備が始まる。
実需も増える。
企業の業績は良くなり、株価は上昇を続けるだろう。

まだまだ、このレアル高は続くと見ている。
良いか悪いかは別にして、
ブラジルの経済体質を変えていく一つの要因になることになるに違いない。

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