« ブラジル・サンパウロの「春の海」 その24。 | Main | ブラジル・サンパウロは「夏」2007-2008 その4 寒い。 »

quinta-feira, 24 de janeiro de 2008

ブラジル・サンパウロの「ヨーコ・オノ」 その2 回顧展。

世界でもっとも有名な前衛美術家でありながら、その作品はまた全く知られていないというヨーコ・オノ

知られているのは、ジョン・レノンの未亡人だからであって、前衛美術家としてではない。

そのヨーコ・オノの「回顧展」が、2007年11月から、サンパウロの歴史的中心部のセントロのブラジル銀行文化センターCentro Cultural de Banco do Brasilで開催されている。

どうして、今ヨーコ・オノなのかという疑問は大いにあるが、
ともかくも2月まで、その作品展は開催されている。
「20071116JNsp-Exposicao-YokoOno.wmv」をダウンロード

ブラジル銀行文化センターは、かつての支店である。
Spd20071113ozz

この展示会についての説明である。
※クリックすると拡大する。
Spd20071113oc_2

Spd20071113od

ヨーコ・オノの作品を見ていくことにする。

あまりに「前衛」であった。
1960年代から、すでにこれだけの作品を発表していたことがすごい。
日本の枠を越えていた人であったことも分かる。
ただ、それを理解した人が、ジョン・レノンくらいしかいなかったわけだ。

尚、最上階とその下の階の作品は、撮影禁止。
そのほかの階は、地階まで撮影が許されていた。
ヨーコ・オノの作品ではないものもあったためかもしれないが、
理由は定かではない。
おもしろい作品もあったのだが、紹介できないのが、残念だ。

入り口に、すでに、作品が展示されている。
木の枝に短冊状の紙が下がっていたので、七夕の笹のようなものだった。
Spd20071113l

この建物、最上階の明かり窓から、地上階までは吹き抜けになっている。
Spd20071113o

その最上階から、地上階に向けて何十本ものロープが下がっていた。
Spd20071113n

Spd20071113on

Spd20071113oza

Spd20071113m

Spd20071113oa

上階から見下ろすと、作品の全体をより理解することが出来る。
Spd20071113oo

Spd20071113oy


真っ白な机と椅子、そしてチェス。
Spd20071113ob


一面に釘が打ち付けられた2枚の板。
それぞれ、金槌がぶら下がっている。
手前の箱には釘がまだ転がっている。
Spd20071113oe

痛々しい作品である。
Spd20071113of

Spd20071113og


透明のアクリル板で造られた迷路。
中にはいることが出来るのだが、これが結構難しい。
Spd20071113oi

Spd20071113oj

真ん中には便器がある。
Spd20071113ok


割れた白い食器が並べられている。
Spd20071113oq

Spd20071113op

ボンドが流れて、黄色く固まっている。
Spd20071113or

Spd20071113os


糸巻き、はさみ、テープ。
Spd20071113ot

Spd20071113ou


次の2枚は、来館者が自由に描き込んでよいようになっていた。
「英語」のメッセージが多くあるところそして、その言葉がいかにもというところに、
来館者も「先入観」に「イメージ」にコントロールされているのだなと思った。
Spd20071113ov

Spd20071113ow

2枚の間に、絵の具などが用意されていた。
Spd20071113ox


四角い板の中に、丸い石。
Spd20071113ozd

Spd20071113ozc


地階はかつての金庫室である。

その金庫室を囲む通路に、
棺桶状の箱。
そして、中から木が生えている。
Spd20071113oze

Spd20071113ozy


金庫室の扉の向こうに、映像の作品が7点あった。
Spd20071113ozf


裸の白人女性が仰向けに横たわっていた。
60-70年代の雰囲気だ。
Spd20071113ozh

身体に見える黒い点は、ほくろではない。
Spd20071113ozg

ハエだ。
Spd20071113ozj

ハエが、身体の上を歩き回っているところを、延々と追った作品だ。
Spd20071113ozi

※このブログには、とても載せられない部分を、
 ハエが這い回る映像もあった。


女性のものとおぼしき手がマッチに火を付ける映像。
短い作品だった。
Spd20071113ozp


女性が、ひたすらブラジャーの真ん中を引っぱりクネクネする映像。
Spd20071113ozk

Spd20071113ozl


これだけは静止画だった。
※故障中だったのかもしれない。
Spd20071113ozo

男性が多かったようだが、何人かが
ひたすら足踏みをしているお尻の映像。
Spd20071113ozm

Spd20071113ozn

もう1作品は、ややエキセントリックな白人女性を、
アパートの中からそして街中まで追った作品だった。
ただ、カメラワークが早すぎて、写真には収められなかったので割愛する。


そして、他の6点とは別に、大きなディスプレイを使用していた作品。
若き日のヨーコ・オノ女史自らが登場している映像。
60年代前半の雰囲気である。

小さなステージにお座りになっている。
Spd20071113ozq

そのヨーコ・オノ女史の着ている服を、
人々が少しずつはさみで切って、剥いでいく。
Spd20071113ozt

とても意志の強そうな凛々しいお顔をしていらっしゃる。
Spd20071113ozs

肌が少しずつあらわになるのだが、
表情は乱さない。
Spd20071113ozr

Spd20071113ozu

最後に出て来た男性が、一気にはさみを入れる。
Spd20071113ozv

Spd20071113ozw

ここで、この映像は終わった。
胸をはだけたりはされなかった。
ヨーコ・オノ女史も、若い乙女だったわけだ。
Spd20071113ozx

--------------------------------
階段ホールに、かつてのヨーコ・オノを取りあげた雑誌の記事があった。
多くの人たちがイメージするヨーコ・オノは、こういったものだ。
Spd20071113oh

--------------------------------
窓の外を見てみた。
セントロ中のセントロである。
Spd20071113om

ショップでは、この展示会に合わせて編集された作品集も販売していた。

--------------------------------
紹介しなかったもしくは出来なかった作品も含めて、
ヨーコ・オノの作品は、
「痛い」作品が多い。

釘、はさみそして破片。

ヨーコ・オノ女史が、
1960年代までに、どんな体験をしてきたのが気になるところだ。

ジョン・レオンの存在が無くても、
この人はそれなりの作家と知られていたかもしれない。

むしろそれのほうが、正しい評価をされたことだろう。

|

« ブラジル・サンパウロの「春の海」 その24。 | Main | ブラジル・サンパウロは「夏」2007-2008 その4 寒い。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37758/17793923

Listed below are links to weblogs that reference ブラジル・サンパウロの「ヨーコ・オノ」 その2 回顧展。:

« ブラジル・サンパウロの「春の海」 その24。 | Main | ブラジル・サンパウロは「夏」2007-2008 その4 寒い。 »