ブラジル・サンパウロの公園 その97 Parque Jacintho Alberto。
今迄に紹介してきた公園は、2006年にサンパウロ市の環境緑地局が発行した「緑の地図」に掲載されたものである。
すでに、市営公園と、州営の公園を紹介してきた。
緑の地図が発行されて約2年。
その後に開設された公園や、どういうわけが掲載されていなかった公園がある。
サンパウロ市の環境緑地局のサイトでも、まだ「緑の地図」の公園は改定されていない。
だが、
サンパウロ市が、1月26日に「100公園計画」を発表したことによって、さらに多くの公園を紹介しなくてはならなくなった。
まだ、その半分もないのに、2008年末までに64か所にそして近年中に100か所にするというのだから、極めて大胆な計画である。
※※サンパウロ市の公園の数については、
実は非常に不明確である。
「緑の地図」では32か所が市営として掲載されているのだが。
「緑の地図」刊行以降に開園した公園や、開設予定の公園や、その他公園と思しき所を紹介し続けることにする。
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今回紹介する公園は、ジャシント・アルベルト公園Parque Jacintho Albertoである。
このジャシント・アルベルト公園Parque Jacintho Albertoは、2008年1月26日(土)に開園したばかりの新しい公園である。
住所: rua Talófitos, 216, Jardim Cidade Pirituba (Zona Norte)
面積: 40.910 m²
設備: 遊歩道pista de cooper スケート場skate, 複合コートquadras poliesportiva,
ボシャ場bocha、 テニスコートtênis
開園時間: 6時-18時
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サンパウロ市の歴史的中心部セントロからは、北西に直線で約9キロの距離にある。
セントロからのアプローチには、いくつかの方法が考えられるが、マルジナル・チエテを使うのが、休日には時間的に早いだろう。
ジェネラル・エドガル・ファッソ大通りに入り、さらにマヌエル・バルボーザ通り、カボ・アドン・ペレイラ大通り、そしてロドリゴ・デ・ガスペル公園ノ南側のマヌエル・ヂ・カストロ大通りさらにライムンド・ペレイラ・ヂ・マガリャンエス大通りに入る。
ライムンド・ペレイラ・ヂ・マガリャンエス大通りは、北西部のペレウス地区に向かう重要な幹線道路である。
ライムンド・ペレイラ・ヂ・マガリャンエス大通りに入って、道なりに進み、左側にシェルのガソリンポルトがあるところを入る。
そこが、タロフィトス通りで、すぐにジャシント・アルベルト公園の入り口がある。
駐車場はないが、路上駐車は可能である。
できるだけ、入り口に近い所にとめることをお勧めする。
※近郊電車のピリツーバ駅から公園の南端までは約1.2キロ。
鉄道を使うことを全く厭わない人や、乗客に溶け込める人は
考慮に入れてもよい。
ただし、鉄道駅構内、車両内および駅から公園までの道で何が起きても、
当方は一切関知しない。
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ジャシント・アルベルト公園に、実際に行ってみた。
この公園は細長い形をしていて、北側が高く、南側が低い。
管理事務所、テニスコートがあるところは平らであるが、その先は急に下っている。
その先には、ほとんど平らなところはない。
南端部は細く、ただ緑地となっているだけである。
通常使用されている入口は2か所である。
確実に警備員がいる、北側の入り口を使用したい。
テニスコートの端から、南側をみた。
傾斜はかなりきつい。
※クリックすると拡大する。
公園内のテーブルは、チェスができるように市松模様になっている。
公園最南端部の住所表示。
ジャシント・アルベルト広場という。
公園の管理事務所にある表示。
ここでは、日付が2004年12月30日となっている。
今回の開園は、再開園ということのようだ。
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この公園の周辺には、規模はどれもそれほど大きくはないが市営の公園が既に4か所も存在していたところである。
しかし、それぞれの公園のある地区は、高速道路や鉄道で分断されており、どの公園も歩いていくことは容易ではなかった。
しかし、このジャシント・アルベルト公園とロドリゴ・ヂ・ガスペル公園は最も近いところでは500-600メートルしかない。
このジャシント・アルベルト公園がある地区は、ライムンド・ペレイラ・ヂ・マガリャンエス大通りと鉄道に挟まれた地区である。
北側には、個人の所有であるが、まだ広大な未開発地がある。
一部は、富裕層のクラブとなっている。
ライムンド・ペレイラ・ヂ・マガリャンエス大通りを尾根として、鉄道が谷になっている。
この地区は、近年開発された地区のようで、まだ空地もあるし、家も割と新しい。
家は中流の中もしくは下程度といったところである
この地区には、ファヴェーラはない。
しかし、ライムンド・ペレイラ・ヂ・マガリャンエス大通りの東側には、ファヴェーラもあるし、下層の住宅地が広がっている
ただし、ファヴェーラの住民が、大挙してこの公園にやってきているようではなかった。
鉄道の南側の地区の住民の利用は、相互の地区を結ぶアクセス手段がないのでまず考えられない。
この公園を利用するであろう地区の人口は、とても少ないといえる。
まだ、この公園が真新しいこともあって、利用者は多くない。
さらに、この公園にはサッカーグラウンドではなく、テニスコ-トがメインということなので、サッカーをする人はロドリゴ・ヂ・ガスペル公園に向かっているようだ。
もちろん、日本人の姿はないし日系人も居そうにない地区である。
※クリックすると拡大する。
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この公園の評価は、「行く必要は全くない」といったところである。
サンパウロ市の中心部からはるかに遠く、さらに規模は小さく、この公園でなければならないという特色もない。
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