ブラジルの経済2008 その5 ブラジル通貨レアルが下落中。
ブラジル通貨レアルが、
8月に入ってから、
米ドルに対して下落を続けている。
理由は何だろうか。
下落基調が続く理由を思いつかない。
一次産品の価格上昇は基本的にはブラジルにとってはメリットが多いはずだ。
ブラジルの金利は、インフレ懸念を払拭するという名目で、上がっているので、金利目当ての投資家にはメリットはある。
唯一の問題は、
世界的な株安傾向は、
サンパウロ株式市場も同じで、
年初来の下落は10%を超えている。
海外からの株式市場への投資資金が逆流始めたのだろうか。
輸入が増加して、
為替の影響もあり、
工業品の輸出が減っているという問題はある。
対米ドルで下落と言っても、
この1ヶ月間のことで、
1年間で見ると、上昇基調の中の調整期間と見ることも出来る。
10年間で見ると、
2002年から2004年を底とした、上昇率はすごいものがある。
この8月からの下落など取るに足らない。
対ユーロでは、
今年の3月からは、
レアルは価値を上げていたが、
8月末からは、ちょっと下げた。
まだ、9月に入って何日もたっていないので、
何とも言えない。
対日本円も見てみた。
8月から、対日本円では下落しはじめていたことがわかる。
ただ、これも過去10年の変動の中では、
上昇基調の中での、変動の範囲内と見ることも出来る。
2008年初のレートを100としたときの、レアルの米ドル、ユーロそして日本円に対する変動率を示してみた。
8月に入って、変調をきたしていることは事実である。
レアル高による高物価のサンパウロになっているので、
個人的には、レアルの下落を願っている。
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