第28回サンパウロ・ビエンナル その2 工事開始。
10月26日から12月6日まで、
サンパウロのイビラプエラ公園にあるビエンナル館で開催される「第28回サンパウロ・ビエンナル」。
考えてみたら、もう開催まで2週間ちょっとである。
会場の設営工事が進んでいるかもしれないと、ふと思ったので、ちょっと見に行ってきた。
ウナギの寝床のように長いビエンナル館では、今は何も催し物は開催されていない。
前回のビエンナルの時には、早くから建物の一角に大きな幕が設置されていたのだが、今回はまだ何もない。
あと2週間ほどなのだが、会場となるこの建物周辺では、ビエンナルを告知するような掲示は何もない。
最下層の広大なスペースも、
前回の入り口付近から見てみたが、まだ広々としたままだ。
今回はこの層には何も作品を展示しないと展示企画者がかなり前から言っていたが実際はどうなるのだろう。
そして、決定的に作品と思われるものが、建物の外側に設置されている。
最上層とその下の層の壁から、それぞれ螺旋状に滑り台が出ている。
これは結構危険な滑り台になると思うのだが、
実際に使用させてくれるのだろうか。
会場から、200メートルほど離れたマルキースと呼ばれる通路にも壁が立てられている。
これが、ビエンナルの作品になるのかどうかわからない。
前回は、このあたりには作品として円柱群が立てられていた。
最上層やその下の層はまだ会場の設営工事が行われているようには思えなかった。
滑り台と壁以外には、会場の周辺での作品展示工事が行われている様子はなかった。
前回のビエンナルにあわせて開催された「"//PARALELA"展」が行われた建物は、現在は「アインシュタイン展」が開催されており、今回も「パラレロ展」が開催されるのかどうかは不明だ。
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ビエンナル財団は、実はちょっともめもごとが起きている。
前回の第27回サンパウロ・ビエンナルの後に就任した会長と、展示企画者の間でも、費用の件などで、ぎくしゃくしたものがあるようだ。
ブラジルなので、あと2週間あれば何とか様になっているのだろうと思うのだが、どうだろうか。
しばらく、工事の進捗をみるために、頻繁に、イビラプエラ公園に立ち寄ってみようと思う。
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