第28回サンパウロ・ビエンナル その9 落書き集団の攻撃。
約40人が、サンパウロ・ビエンナルの建物の2階の壁、柱、手摺りに落書きをした。
「第28回サンパウロ・ビエンナル28ª Bienal Internacional de SP」開幕初日の10月26日(日)の19時30分に、普通の来館者のようにあるグループが建物に入り、落書きを始めた。
そこにいたある人達は行為に拍手をした。
展覧会の警備は通路を閉鎖し、警察が到着するまで人々の退場を禁止した。
警備と落書き者との間で衝突があり、彼らの半分は建物が閉鎖される前に逃げることができた。
警備によって拘束されたのは約20人で、荷物一時預け所のあたりにいた。
しかし、彼らは、窓を破ぶり、逃げた。
わずか一人の女性が、警察に連れて行かれた。
混乱は大きかった、というのは日曜日にビエンナルでは電子音楽のFischerspoonerのショーが行われたからである。
このショーの整理券を得るための人々の長い列があった。
この事件にもかかわらず、ショーは当初の予定通りの20時30分に行われた。
第28回サンパウロ・ビエンナルBienalの組織は、展覧会の初日には落書きpichaçãoの脅しに対して特別の警備体制をとると発表していた。
今回のビエンナルでは、展示企画者はオスカー・ニエマイヤーOscar Niemeyerによって設計された建物の2階を空っぽにすることにした。
落書き集団の行動はインターネットで計画され、7月に美術大学センターCentro Universitário Belas Artesの建物に落書きをしたグループのラファエル・アウグスタイチスRafael Augustaitiz,に関係していた。
そのときに、彼は彼らの目的は「美術とのその限界について討議する」"discutir a arte e seus limites"ためだったと言った。
先月、ギャラリー・ショッキ・クルツラルgaleria Choque Culturalが似たような攻撃を受けた。
これは、ビエンナルBienalの建物への侵入行為としては初めてではない。
23日(木)、開幕セレモニーの2日前に、「ステッカーを貼る独立グループ」"um grupo independente de 'coladores' de 'stickers' [adesivos]"と定義しているグルッポアラキgrupoAracがやはり建物の2階に侵入している。
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今回のビエンナルは、そういった攻撃を受けやすそうな雰囲気がある。
何しろ、あまりに何もないスペースが多いのだから。
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