ブラジル・サンパウロの刑務所から約2万人が解放された。
2万人以上の囚人がサンパウロ州の刑務所presídioから、ナタウNatal(=クリスマス)と新年Ano-Novoを祝うために,一時解放された。
刑務所管理局SAP (Secretaria de Administração Penitenciária)が12月30日(火)に発表した情報によると、
2008年に、裁判所は、サンパウロ州Estado de São Pauloの刑務所にいる20,090人の囚人がナタウNatalと新年Ano Novoのフェスタを祝うために一時出所することを認めた。
2007年には、17,968人が一時出所の恩恵を得た。
このうち、6.36%の1,143人が刑務所に戻らなかった。
2006年には、14,323人が同様のことで一時出所した。
このうち6.81%に当たる974人がまた戻らなかった。
一時出所saída temporáriaの恩恵は、半開放囚semi-abertoもしくは模範囚にだけ裁判所が実施する。
刑務所管理局によると、恩恵を受けた囚人は,最大7日間まで刑務所を出る。
期間が終了した後に刑務所に戻らない者は逃亡囚と見なされる。
再収監された後には、半開放などの権利を失う。
刑事執行法Lei de Execuções Penaisの定めるところによると、一時出所は、感謝祭Páscoa、父の日Dia dos Pais、母の日Dia das Mães、こどもの日Dia das Criançasもしくは死者Finadosの日、そしてナタウNatalと新年Ano-Novoのフェスタfestasの時に実施される。
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逃亡囚が約6%毎回出るにしても、
実施されるこの一時出所。
日本の刑務所システムからはとても考えられないことだ。
どちらが,人権に配慮しているのか。
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