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terça-feira, 10 de março de 2009

ブラジル・サンパウロの「ボサノバ50年」 その11 ジョアン・ジルベルトの幻の私的録音がネット上に 2。

ジョアン・ジルベルトの幻の私的録音がネット上に流出」して、1ヶ月以上がたった。

ブラジルのネット事情について、軽く触れておく。

ブラジルも、今ではネットが盛んで、ブロードバンドもかなり広がっているようだ。

企業や公官庁も、サイトを参照するようにと指示していることが多いので、
インターネットなしでは、どうしようもならないことがある。
インターネットなしの人に対する配慮など全くしてくれないこともある。

とはいっても、
貧富の差の激しいブラジルなので、
富裕層とそうではない人とは、同じように使っているとは思えない。

さて、
ブラジルのネットでは、
音楽ソフトも、ゲームソフトも、その他のソフトも、
ダウンロードすることが可能である。

最新の映画も可能である。
画面上を、人が歩くのがあって、
映画館で上映されているものを撮影したとがわかるものもあった。

もちろん、AVもだ。

雑誌や書籍のたぐいも、可能なものがある。

そういったことを可能にするサイトは、
おそらく数百はあるだろう。

ほとんどのサイトが、無料である。

何のために、そういった「便宜」をはかっているのかよくわからないサイトもある。
目的のはっきりしないサイトは、怪しいので、利用には警戒しなくてはならないだろう。

ブラジルでは、
こういったネットだけではなく、
CDやDVDというメディアになったコピー商品が、
町中で「半ば堂々」と売られている。

正規の音楽ソフトや映像ソフトも、壊滅的な打撃を受けているだろうと想像できる。

ブラジルはポピュラー音楽の宝庫であるが、
音楽市場はもともとそれほど大きくない。

日本のように、
ミュージシャンが、
年に何回も新譜を出すようなことは、昔からない。
だから、そのキャリアを通じてのアルバム数など、年数の割にはそれほどでもない。

レンタルビデオ店は激減している。

CDショップなども、元気がない。
もともと、大型店は少ないし、
品揃えは良くない。
あるミュージシャンの旧盤を求めようとすると、現役のミュージシャンでものすごく苦労をする。
あるショップにないと、確実に他のところにもない。
あるときには、どこにでもある。

どうしても揃えたければ、
サンパウロ市の場合は、歴史的中心部にあるいくつかのCD卸店にでも行くか、
今ならばネット専門ショップで探す方がよい。

中古レコード・CD店も、セントロやアウグスタ大通り界隈やピニェイロス地区などに、かなりあるが整理が悪いので、探すのに苦労するところが多いし、見つからないことも多い。 それに何より信じられないくらい価格は高い。

苦労多くして、結果として手に入らないのが現実である。

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そういった状況に対して、
「一種の福音」となっているのが、
旧盤をサイトにアップしている人たちである。

彼ら曰く、
現在市中で商業的に入手不可能となっている名盤を紹介し、
復刻を目指すなどという「高邁なる使命」を掲げておられるところもある。

事実、
20-30年以上前の、
つまりレコード盤(LPだけではなく45回転や78回転まで)だけを、
そのままではなくリマスターまでして、
音質にも気を配っているところまである。

どうも、一人でではなく、
グループが運営しているところもあるようである。

さらに、
サイト間での、連帯があるところもある。

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実際に、こういったサイトによって、
今の人たちが聞くことが不可能であった旧盤が復活した例もあるというので、
このサイトの存在も、100%悪ではない。

レコード会社にも、著作権者にも、復刻によって、新たにお金が入るかもしれないからである。

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新盤を直ちにアップしているサイトの方が、遙かに多いし、
それらの方が、お金のない若者の支持を得ていることと思う。

アシェー、ファンキ、それにセルタネージョという、今もっとも売れているジャンルが多い。

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「ジョアン・ジルベルトの幻の私的録音がネット上に流出」して、数日もたたずして、流出させたそのサイト(ブログ)が突然活動を停止した。

ブログ上で、何百もの旧盤を紹介し、そしてダウンロード可能なrapidshareなどへのリンクを掲載していたのだが、それらが消えてしまった。
もちろん、発端となった「ジョアン・ジルベルトの幻の私的録音」も消えた。
ブログは、Bloggerであったのだが、規約違反とされたようだ。

相前後して、やはりBlogger上の類似のサイトが一つ活動を停止した。

だが、Blogger上には類似のサイトは、いくつもあるが、全く影響していないものがほとんどであった。

それに、「ジョアン・ジルベルトの幻の私的録音」を紹介し、別の新たなリンクを作成して、掲載しているサイトもあった。

そして、2週間もせずして、
活動を停止したはずのブログが、アドレスこそ替わったが、
内容はそのままに登場し、かつてのリンクも復活させつつある。

もちろん、、「ジョアン・ジルベルトの幻の私的録音」も、今は、またそこに掲載されている。
そして、その他のいくつかのサイトでも、ダウンロード可能なリンクを掲載している。

リンクは、rapidshareなどによっても削除されることがあるが、
新たにまた復活するだろう。

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このブログでは、
直接、それらのサイトを紹介するつもりもないし、
まして、直接にリンクを掲載はしない。

おそらく、
日本でもすでにこの件はもう、衆知のこととなっているとは思うのだが、
一気に接続が集中し、BloggerやRapidshareの監視対象になってはいけないからだ。

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ダウンロードのことは、
ポルトガル語では、
”Baixar”とか”Abaixar”という言葉を使っている。

そういうサイトを見つけたときには、参考にされたい。

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さて、
最初に、、「ジョアン・ジルベルトの幻の私的録音」を紹介したサイトだが、
復活後に再び
別のある意味「伝説の録音」を紹介した。

これは、1962年に、
リオ・デ・ジャネイロにあった”Au Bon Gourmet”というレストランで行われたショーの録音である。
”Joao, Tom, Vinicius & Os Cariocas - Um Encontro No Au Bon Gourmet (1962)”
Sps20090301aencontrocapa
※このアルバム・ジャケットは、サイト運営者の作成による物と思われる。

出演者は、トム・ジョビンTom Jobim, ヴィニシウス・ヂ・モラエスVinícius de Moraes, ジョアン・ジルベルトJoão Gilberto、そしてオス・カリオカスOs Cariocas

さらに、ドラムをミルトン・バナナMilton Banana、コントラ・バスをオターヴィオ・バイリーOtávio Baillyという顔ぶれ。

内容は、次の通り。
2晩とも同じ内容だが、ライブなので、演奏時間が異なっている。

このサイトの紹介したのは、その2晩ともであり、
その違いを楽しむことができる。

01. Só Danço Samba (Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes)
                                 Os Cariocas
02. Samba de uma Nota Só (Antonio C. Jobim/Newton Mendonça)
                         Tom Jobim & Os Cariocas
03. Corcovado (Antonio Carlos Jobim)
                       João Gilberto & Os Cariocas
04. Samba da Bênção (Baden Powell/Vinicius de Moraes)
                             Vinicius de Moraes
05. Amor em Paz (Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes)
                       João Gilberto & Os Cariocas
06. Bossa Nova e Bossa Velha (Miguel Gustavo)
                                 Os Cariocas
07. Samba do Avião (Antonio Carlos Jobim)
                        Tom Jobim & Os Cariocas
08. O Astronauta (Baden Powell/Vinicius de Moraes)
                   Vinicius de Moraes & Os Cariocas
09. Samba da Minha Terra (Dorival Caymmi)
                               João Gilberto
10. Insensatez (Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes)
                               João Gilberto
11. Garota de Ipanema (Antonio C. Jobim/V. de Moraes)
                           João, Tom & Vinicius
12. Devagar com a louça (Haroldo Barbosa/Luiz Reis)
                                 Os Cariocas
13. Só Danço Samba (Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes)
                       João Gilberto & Os Cariocas
14. Garota de Ipanema /Só Danço Samba /
   Se Todos Fossem Iguais a Você (Jobim/Vinicius)
    Tom Jobim, Vinícius de Moraes,João Gilberto、Os Cariocas                                
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この録音は、
全くの幻ではなく、
知っている人にはかなり知られていたものだそうだ。

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Comments

Um Encontro no Au Bon Gourmetのライブ録音のネット配信サイトをいろいろあたってみましたが、現在は削除されているところがほとんど。ダウンロードできるところもありますが、Windowsでは識別できない拡張子が付いているみたいです。

Posted by: boticário | terça-feira, 17 de março de 2009 at 18:04

>boticário様
この種のファイルは、通常Zipのほかは、Rarで圧縮されていることが多いようです。
また、最近はMp3ではなくより音質がよいFlac形式の音楽ファイルも多いようですが、いずれもネット上で対応する解凍ソフトなどを容易に発見できるはずです。"Um Encontro no Au Bon Gourmet"を、たぶん最初に紹介したサイトのリンクは、今日確認したところ、まだ生きているようでしたが。

Posted by: Sao_paulo | quarta-feira, 18 de março de 2009 at 03:36

ブラジルでは音楽ソフトが簡単にダウンロードできるようですが、そうやって入手したデジタルファイルを、みんなどうやって楽しんでいるんだろうか?やっぱり、日本とおなじに携帯音楽プレーヤーで聴いたり、スピーカーにつなげて聞いてる人が多いのでしょう。本格的に、CD、SACDのようにオーディオシステムに組み入れて聞いてる人は、きっと少数のはず。日本でも、こういった動きはオーディオファイルのなかでも始まったばかりです。それに対応した製品もすこしづつ出始めているようです。私もネットでダウンロードした音楽ファイルが、かなりたまってきたので、そうした製品に着目して、取り入れてみたくなりました。MP3の音質はイマイチとのことですが、それでも規格はCDの16bit/44.1khzをクリヤーしていますし。いま日本で売れているらしいのが、WADIAの170iトランスポートとiPodの組み合わせ。値段の比べて音質が抜群らしいです。どんな音なのか、興味津々です。

Posted by: boticário | quarta-feira, 18 de março de 2009 at 18:54

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