ブラジル音楽の重要な300ディスク その1 出版。
「ブラジル音楽の重要な300ディスク」"300 Discos Importantes da Música Brasileira"という本が、2008年10月に出版された。
シャルレス・ガヴィンCharles Gavinという音楽家(Titansのドラマー)を本職としている人が、まとめた書籍で、1929年から2007年にかけて発売された音楽ディスクから、かなり幅広いジャンルの300枚を選別したものである。
それぞれのディスクのジャケット写真が載っており、さらに3人のジャーナリストによる解説もついている。
本のサイズはLPジャケットサイズで、434ページもあり、上質紙に印刷されているので、非常に重い。
さらに、中で紹介しているアルバムの中の2枚がCDとしてついている。
もう、本そのものが、美術本である。
発売後、すぐにその本を見ることがなかったのであるが、
この頃、またある書店Livraria Culturaだけで販売されている。
230レアル(=約12,000円)と、全然安くないのだが、どんどんと売れているのか、みるみるうちに減っている。
「ブラジル音楽の重要な300ディスク」"300 Discos Importantes da Música Brasileira"は、すでに日本に多いブラジル音楽愛好家は入手されているものと思うが、一応紹介しておく。
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この本の発売が、広く知られ、そして最近また書籍に並ぶようになったのは、ある出来事がある。
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Comments
昨今はブラジルでも、豪華な音楽本が続々と出版されているようですね。とても重いし、値段も張る。僕も以前Livraria Culturaで、A Casa Edison E Seu Tempoという豪華本を買ったが、DVD やらCDやらが10枚も付いているのには驚いた。とどまるところを知らない出版業界の豪華本路線。この路線の出発点は、Beatriz Borgesが1990年に出版したMúsica Popular do BrasilとタイトルされたLPサイズの豪華本にあるのかもしれない。
インタネットまえの時代の作品、現地を体験した者のみが、手にし得た一品。表紙は、Pixinguinhaがロッキングチェアーで寛いでいる姿を後ろから捉えたもの。格調がある。
パウリスタ通りのガレリアにあるLivraria Culturaは、僕も大好きです。階段を排した滑らかな立体空間は、日本の本屋さんにない見事なものです。近々また寄ってみます。
Posted by: boticario | quinta-feira, 22 de abril de 2010 06:49
>boticario様
ブラジルは、書籍はある階層の人のものだったせいか、妙に豪華で高価でそして重い本が多いです。
それでも最近は、識字層増え、購買力も出てきたこともあり、書店が、(日本に比べればまだまだ貧弱ですが)大型化し、店舗も増えています。
出版点数も増えているようだし、廉価な書籍も急増しているようです、鞄に入るような本を通勤途上で読んでいる人をよく見かけます。
上向きの今のブラジルがうらやましい限りです。
パウリスタ通りのガレリアにあるLivraria Culturaは、拙宅からも近いし、店員のレベルも高いし、会員になっていて割り引きもあるので、かなりの頻度で通っています。
Posted by: Sao_Paulo | quinta-feira, 13 de maio de 2010 11:06