サッカー・ブラジル代表 コンフェデレーション杯2009 その10 決勝 ブラジル対米国戦。
6月28日(日)15時30分(*ブラジリア時間)から、
南アフリカのヨハネスブルグのエリス・パーク競技場で、
サッカー・コンフェデレーション杯の決勝のブラジル対米国戦が行われた。
地上波の中継は、
Globo局に加えて、バンデイランチ局も行ったようだ。
Globo局の放送は、15時13分に始まった。
CMのあと、
ナレーターのガルヴォン・ブエノ氏が登場した。
ブラジル国歌の演奏。
早まわしの短いバージョン。
ブラジルの先発は、このところの試合と変更はなく、
コリンチャンスの左SBアンドレ・サントスがまたもや入っている。
(米国の先発)
(ブラジルの先発)
(両チームの控え)
前半は、
ブラジルの組み立てが悪く、パスもつながらず、
気の緩みがでたのかと思えた。
前半9分に、米国のクリント・デンプシーのゴール。
ブラジルは、ボールをカカに集め、真ん中からそして時には右から攻めるが、
米国の堅い守りに阻まれた。
前半19分カカが、そして前半21分にロビーニョがシュートしたが、DFに阻まれた。
前半27分に、米国のランドン・ドノバンが、カウンターのチャンスを生かして、
ラミレスをかわして、ゴール。
これで、ブラジルは2点を先行された。
パスのミスも目立つブラジルは、
高さの点でも米国に劣り、
浮いたボールの処理に固執しすぎていた。
前半を終えて、ブラジルは無得点で、米国が2点リード。
後半になってすぐの40秒に、
マイコンからのボールを受け、
デメリットのマークをかわして、
ルイス・ファビアーノが左隅に鋭いゴールを決めた。
後半になって、
作戦を明らかに切り替えたブラジル。
ボールをあげなくなり、
両サイドを使うようになって、
米国を揺すぶった。
元々、個人技では遙かに優れているブラジルなので、
短いパスがつながりはじめ、
それに伴い縦へのパスも生きてきた。
後半15分に、ゴール前の混乱の中、
カカが頭でゴールを決めたのだが、主審も線審も全く見ていなかった。
※ビデオでは明らかにゴールだった。
この頃になると、
完全にブラジルが試合を支配していた。
後半17分で、ブラジルのシュートは20、米国は5。
後半21分に、
アンドレ・サントスに代わり、ダニエル・アウヴェスが入った。
さらに、
ラミレスに代わり、エラーノが入った。
後半28分に、ゴール前のボールの跳ね返りを、
ルイス・ファビアーノが再びゴール。
後半35分 ブラジルのボール支配率は58%。
後半39分、右からのコーナーキックをエラーノが蹴り、
DFルーシオが頭で決めた。
逆転。
その後の、米国の必死の動きも、
ブラジルのリズムは代わらず、3分延長の後、試合終了。
ブラジルが、優勝。
キャプテンのルーシオが、ブラジルのフェアプレイ賞を受け取った。
キャプテンのルシーオは、
所属していたバイエルン・ミュンヘンから来期の戦力外とされており、
個人的に悩んでいて、
それを妻が助けてくれたと、試合後に語っており、
その意味を込めたメッセージのあるTシャツを試合後に着た。
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後半のブラジルを見て、
2点を先行されても冷静に作戦を切り替えた監督と、
それに答えられる選手たちの技量に、
改めて感銘を受けた。
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問題は、
コンフェデレーション杯に優勝して、
W杯に優勝したチームはないというジンクスである。
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Comments
ブラジルのコンフェデ2連覇おめでとうございます。
しかし、前半2点連取したアメリカには驚かされましたね。
日本にもこういう潜在能力があるといいのですが…。
Posted by: mogura | domingo, 28 de junho de 2009 22:57
ルイス・ファビアーノはすごい、アドリアーノ以上にすごい。ゴール前のあのドタバタのなかでも冷静にボールを見定め、決めた。おまけに私の大好きなルシオが決勝点を入れた。4年前の決勝よりも感動的でした。
コンフェデレーションカップは、高校野球で言えば、春の選抜、W杯が夏の選抜だと思う。春夏連覇は高校野球以上にむづかしいが、ブラジルはそれを乗り越えてやってくれると信じている。
Posted by: boticário | segunda-feira, 29 de junho de 2009 08:13