サッカー・ブラジル杯2009 その28 準決勝コリンチャンス対ヴァスコ・ダ・ガマ戦の「場外戦」。
6月3日(水)にサンパウロSão Pauloでの、コリンチャンスCorinthiansのファンtorcedoresと、パルメイラスのファンpalmeirensesに支えられたヴァスコ・ダ・ガマのファンの出会いで、コリンチャンスのファン一人が死んだ。
このケンカは、ブラジル杯Copa do Brasilの決勝にコリンチャンスが進出を決める少し前に、マルジナル・チエテMarginal Tietêへのアクセスの一つのバンデイラ橋Ponte das Bandeiras付近で起きた。
死んだコリンチャンスのファンの名前は発表されていない。
※その後身元が判明した。
その前の情報とは異なり、彼は銃撃されたのではなく、殴られ刺されていて、他にけがをした8人とともにサンタナ病院Hospital de Santanaに到着したときには死んでいた。
死んだファンの身元がわからないのは,病院に到着したときに、パンツ姿で何も書類を持っていなかったからだ。
この騒動に関わったものは、サンパウロ市北部のカーザ・ヴェルヂCasa Verdeにある警察の13分署13º DPに連れて行かれ,そこで尋問を受けた。
パカエンブーPacaembu競技場のそばでも、もう一つの破壊行為が起きた。
ヴァスコ・ダ・ガマのファンのバスが,コリンチャンスのファンによって焼かれた。
これにより、ヴァスコ・ダ・ガマのファンがそこから去るのが遅れることになった。
他に2台の車がこれに巻き込まれた。
焼けている車の近くに,警察のバリアができて、接近を許さなかった。
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拙宅は、
パカエンブー競技場のすぐそばだ。
しかし、
試合後にバスが燃えていることなど、全く気づかなかった。
燃えていれば、消防車がサイレンを鳴らしてやってきて、消火に当たったはずだが、そういった気配もなかった。
バスが放火された場所は、拙宅から何百メートルもないところだった。
市内北部から、中心部へ向かう、出勤の車が,車線の規制で、いつもよりずっと長く渋滞していた。
夕方になって、
乗用車はすでに無くなっていたが、
バスは場所は少し移動していたがまだあった。
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サッカー観戦は,よく危険だと言われるが、
あまりに競技場が近いので、
それほどでもないと思っている。
だが、すぐそこに危険があったのだ。
サッカーを見に来ているのではなく、ただただ騒動を起こしたい馬鹿者がいるのも事実だ。
インターネットで,煽動するので、すぐに仲間も集まって、襲撃をする手はずを整えて、待ち受けるのだ。
これが遺恨となって、永遠に続く。
アウェーの試合となったときに、
相手のファンに仕返しをされることになるのだ。
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ブラジルでは、何かあると,すぐに簡単にバスが燃やされる。
市内を走る路線バスも、何かの抗議運動などで,住民の放火の対象となる。
それが結局、いろいろな意味で放火した人が困ることになるのだが、そこまで何も思いが行かないようだ。
焼けたバスの価格は,運行コストの上昇につながり、運賃が上がる。
それに、もっと切実なのは、
その路線のバスの台数が減ることで、その翌日からのその路線での運行自体が減ってしまうことだ。
ただでさえ満員なのがもっと満員になる。
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