ブラジル・サンパウロで、中国人が奴隷労働で逮捕された。
9月29日(火)に中国出身の男が、サンパウロSão Paulo市の南部のヴィラ・モニュメントVila Monumentoにある家に、5人の女性を閉じ込めて、縫製を行うために、奴隷労働をさせた容疑で逮捕された。
民事警察Polícia Civilの組織犯罪捜査部Deic (Departamento de Investigações sobre Crime Organizado)の情報では、
犠牲者はグィンリ通りrua Guinleにすんでいて、非衛生的な状況で働いていた。
5人の女性もまた中国出身で、年齢やそこにどれくらいの期間いたのかなどはわかっていない。
そこの工房ではラコステの偽物を作っていた。
逮捕の時に、容疑者は30口径のリヴォルバーを持っていた。
警察は彼女対がどこへ連れて行かれるのかまだ発表していない。
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警察によると、
男は、女性たちを監禁する責任者だった。
彼女たちは、偽物の服を作る闇縫製場で働いていた。
家の一部屋で、警察は仕事の機械、寝台、散らかった食べ物を見つけた。
すべて、ここで彼女たちが食事をしていたことを示していた。
警察は、また中国人女性たちが性的な暴行も受けていたのではないかと捜査をしている。
女性たちの誰もポルトガル語を話さない。
通訳が事情聴取を助けている。
容疑者は、偽物製造、武器不法所持、そして奴隷労働の強要の容疑がある。
これで、サンパウロ市ではわずか一ヶ月で2件目の奴隷労働である。
9月11日に、警察は別の闇縫製場でボリビア人4家族が、半奴隷状態に置かれているのを発見した。
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同様の事件については、
以前に、別の事例を取り上げたことがある。
個人経営の縫製工場で、このような労働形態は珍しいことではないようだ。
4人のボリビア人家族の事件は、
雇い主は、
もう韓国人ではなく、ボリビア人だった。
今回報道された中国人の件にしても、
その女性たちは、奴隷労働だと思っていたのかどうか。
大体、
この女性たち自身が、
正規に、ブラジルに入国し、そして労働できる資格を持っているかどうかも疑わしいのである。
むしろ、
労働する機会と住宅と食事を与えられたことだけでも、まだよかったのかもしれないのだ。
サンパウロでは、
近年ものすごい勢いで大陸系の中国人が増えている。
少なくない数の中国人が、ペルーやボリビアを経由して、ブラジルに密入国しているという報道もある。
国境でもよく摘発されているようで、ルートができあがっているようだ。
当然手引きをするものがいるわけで、
サンパウロに着いたら、早速、このような縫製場などに振り分けられることになるのだ。
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サンパウロでは、
中国人に関する犯罪報道がどんどんと増えている。
偽物や密輸に関するものが多い。
でも、
彼らの隆盛ぶりがあまりに急激なので、
彼らが被害者となっている事件も少なくない。
公にできないことがいろいろとあり、
銀行に金を預けられないので、
自宅に現金を置いているという、
神話もあるようだ。
中国人の名簿が出回っていて、
中国人の家を狙う強盗も多発しているとという。
間違われたくないので、
そばに引っ越されては困る。
※※この記事で、特定の民族・人種への偏見や抑圧に結び付けることは全く意図していない。
単にサンパウロで起きた事件の一つとして考えられたい。
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