サッカー・ブラジル代表(女子) サンパウロ市国際トーナメント 決勝戦 ブラジル対メキシコ戦。
サンパウロ市では、
12月9日(水)から20日(日)まで、
「サンパウロ市国際トーナメント」という女子サッカーの国際試合が開催されていた。
ブラジル、
そして、メキシコ、チリ、中共が参加しての、
4カ国のトーナメント試合である。
すべての試合が、
こういった試合にふさわしく、
サンパウロ市でもっとも伝統があるパカエンブー競技場で行われた。
試合は、すべてのチームが総当たりをして、
その上位2チームにより決勝戦が行われる。
同様に、
下位2チームにより、3位決定戦が行われる。
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そして、
今日12月20日(日)13時30分から、
まず、3-4位決定戦が、
チリと中共の間で行われた。
どうも、中共が勝ったようだ。
そして、16時から、
ブラジル対メキシコ戦が行われた。
この日の試合の入場券は、19日(土)午前中に、
パカエンブー競技場の窓口で購入しておいた。
窓口に行って、試合の入場券を購入したのは久しぶりであった。
列が少しできていた。
この入場券は、両試合に共通で、
チリ対中共の試合も、その気になれば観戦できた。
だけど、実際のところ、
この試合を見た人はほとんどいなかったようだ。
パカエンブー競技場はとても静かで、周囲に人の動きもなかった。
14時頃でも、競技場にやってくる人は、ぽつりぽつり。
ブラジル代表の試合の方は、
15時でも、それほど人が集まってきているようではなく、
競技場周辺はあまり騒々しくなかった。
それで、
ゆっくりと、15時30分を過ぎて、拙宅を出たのだが、
じつは、
とんでもない列ができていた。
まあ、それでも、
所定の席には、
15時40分頃に着いた。
この時点では、観客は、約1万人程度のように思えた。
その後、試合が始まっても、
どんどんと観客が入り続けていた。
通常は、
入場券の販売は、前半終了時に終了し、
後半になると、観客を入れない。
しかし、この試合では、後半になっても観客が入ってきていた。
ついには、終了間際まで、観客が入り続けていたセクターがあったのだ。
無料にしたのだろうか。
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(ブラジルの先発)
試合の方は、
前半に、メキシコに先行された。
しかし、前半のうちに逆転し、2対1。
後半になると、完全にブラジルのペースになり、
結局5対2で終了。
FIFAで、3回も、最優秀選手に選ばれているFWマルタは、2ゴール。
彼女は全くすばらしい。
(マルタ)
このマルタは、試合終了前に、交代し、そのままグラウンドを去り、表彰式にも出なかった。
FWマルタとFWクリスチアーニは、
21日(月)にスイスで行われる2009年のFIFAの最優秀選手にノミネートされているので、その表彰式に出席するために、試合後のパカエンブー競技場に、ヘリコプターを着陸させて、直接にガリューリョス国際空港から、スイスに出発したのだ。
(クリスチアーニ)
昨年は一時期コリンチャンスにいた。
ブラジルでは、今やっと、関係者の努力で女子サッカーが、盛んになりつつある。
FIFAランキングでは3位で、身体の大きさの違いで、米国やドイツには及ばない。
しかし、元々サッカーの層は厚いわけで、そのうちにきっと追いつくことだろう。
結局、2万5千人も入ったパカエンブー競技場には、そういった可能性を秘めた少女が観客の中に多く見られた。
(こんな顔でも出場したDFジャナイナ)
出場させなければならなかったくらいの重要な選手だった。
後半の途中で交代したときには、観衆から大きな拍手で送られた。
※※試合中継録画済み。
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非常に楽しめた試合だった。
つかの間喜んだメキシコのファンは、そのあとずっと、圧倒的なブラジル人の観客に罵声を掛けられて、小さくなってしまった。
サンパウロでは、本当にイベントが多くて、身体がいくつあっても足らない。
パカエンブー競技場のすぐそばに住んでいるので、
その機会を十分に享受できることになっている。
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なお、競技場には、メッセージ親父も出現していた。
でも、後半の途中に帰ってしまった。
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