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segunda-feira, 29 de março de 2010

ブラジル・サンパウロのグラフィッチ(壁絵) その305 Os gêmeos 164。

ブラジル・サンパウロの中心部に多いグラフィッチ(壁絵)。

サンパウロの数あるグラフィッチの中でも、もっとも絵画的に鮮やかで、
かつ、その地域にマッチしている作品を描き続けている作家は、何と言っても、
有名なパンドルフォ兄弟である。

二人は、双子のなので、
Os gêmeos(=双子の意味)と名乗り、作品のそばに署名を残している。
パンドルフォ兄弟は、国際的に有名になった今でも、グラフィッチをサンパウロ市の街角で描き続けている。

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このOs gêmeosについては、
雑誌Pen誌で、
すでに2005年にとり上げられている。

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パンドルフォ兄弟のグラフィッチの新作を、
全く発見できていない。

見つけるのは、旧作が、どんどんと消えていることだけである。

いま、サンパウロ市内で、
パンドルフォ兄弟のグラフィッチはもう30も残ってはいないのではないかと思う。

彼らが、世界的に評価され、偉くなり、
作品にかなりの金額がつくようになった今、
そこいらにおいそれと作品を残すわけにはいかなくなったのかも知れない。

事実、いくつものグラフィッチや落書きが描かれた壁から、
彼らの作品だけが塗り消されているものを、
よく見かけるのである。

グラフィッチ・コレクターというのがいて、
撤去もしくは移設可能な場所に描かれたグラフィッチを、
その絵が描かれた場所のオーナーと交渉して、
買い求める人たちがいるらしい。

そうなると、作品の所有権は誰に帰属するのかという問題になってくる。

元々、勝手に他人の財産に描いたこと自体は、犯罪である。
描かれた人の財産に描いたので、その所有者に帰属することになるのだろうか。

それを買った人が所有権を得ることができるのだろうか。

パンドルフォ兄弟のように、単なるグラフィッチ描きを遙かに超えてしまって、
その作品一点一点に値段がつく存在になっている場合、
もうただで描くわけにはいかなくなっているはずである。

特定の画商とでも契約していれば、
その画商はいい顔をしないはずだ。

だが、彼らのルーツが、サンパウロのやや不穏な地区に描かれた、そのあたりに生活している人々の描いたグラフィッチであることは間違いない。
そのグラフィッチ活動を止めてしまうことができるのだろうか。

それとも、本当に描きたかったのは、「メルヘン」な作品なのだろうか。

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このところ、彼らは、サンパウロにいて、
大作の制作に掛かっていた、という報道があった。

その作品は、
グラフィッチではなく、
彼らがプロドゥソンと呼ぶ壁画である。

横15メートルで、高さが2.5メートルくらいであろうか。

かなりの数の、彼らのキャラクターが描き込まれている。

完成間近のようだが、
完成していない段階で、
そのプロドゥソンを見つけたので、とりあえず撮影しておいた。
Sps20100327pibg

撮影時間が、深夜の23時頃だったので、色調にも問題があるかも知れない。

改めて、日中に、撮影し直しておこうとは思っている。

この作品のために、
3人の警備員が張り付いていた。

パンドルフォ兄弟は、そういう存在になっているのである。

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何度も書いているが、
好きなのは、やはり街角のグラフィッチである。

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Comments

写真、どうもありがとうございます。サンパウロから、離れてしまったので、こうやって拝見させて頂けるのを楽しみにしてます。それにしても最近は、活躍が目立ちますねぇ。
ウォールストリートジャーナルで記事を見つけました。
タイトルは、"The View From the Street
The murals of Otávio and Gustavo Pandolfo are part urban chaos—and part other worldly. And very Brazilian."
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703909804575123662556132070.html?mod=rss_Arts_and_Entertainment#project%3DSLIDESHOW08%26s%3DSB10001424052748703312504575142030039761888%26articleTabs%3Darticle

Posted by: viny | terça-feira, 30 de março de 2010 at 05:34

>vivy様
実際のところosgemeosは大活躍のようで、路上での新作をもう2ヶ月ほど発見できていません。
海外での作品制作に、集中しているのでしょう。
彼らがまだ路上で描いている最後の時期に、居合わせただけでも、よかったと思うしかないようです。

Posted by: Sao_Paulo | quinta-feira, 13 de maio de 2010 at 10:38

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