ブラジル・サンパウロのコンサート2009 その13 Billy Branco, Doris Monteiro。
2009年に行ったコンサートについて、紹介をしている。
2009年は、歴史的中心部セントロにあるサンパウロ市立劇場が、2度にわたり改装を行い、ほとんど閉鎖されていたことで、このサンパウロ市立劇場にはほとんど行くことができなかった。
今も、まだ閉鎖中である。
このサンパウロ市立劇場は、サンパウロ市立交響楽団などのコンサートがほぼ開催されていたのだが、ことしは、別の小さな会場に移して、演奏を行っていた。
このことと、演奏のプログラムにあまり好みのものがなかったこともあって、2009年は、クラシックのコンサートにほとんど行っていない。
12月の第1週までに、40をちょっと越えたくらいのコンサートに行っている。
2008年よりも、10ほど少ない。
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ブラジルでは、
クラシックのコンサートをConcertoといって、
その他の音楽のコンサートはShowといって区別しているようだが、
ここではすべてコンサートとする。
コンサートの音源は、音質に難がある場合もあるが、ほとんどあるのだが、
スペースの問題で、当分の間、省略する。
※ブラジルのコンサートの様子をどうしても知りたいという、希望者があれば、
個人的に何とか対応したい。
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2010年も3ヶ月が過ぎたのだが、
すでに、18のコンサートに行った。
それなのに、ここでの紹介は今だ2009年の、それもやっと13番目である。
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2009年8月22日(土)19時00分から、
サンパウロ市の歴史的中心部セントロの、そのまた中心のセ広場にある、
Caixa Culturaで開催されたのが、”ドリス・モンテイロとビリー・ブランコ(Doris Monteiro e Billy Branco)”のコンサートである。
知っている人がいるかどうかわからないが、
ともにすでに「生きる化石」と言っても良いような年齢に達している方々である。
特に、ビリー・ブランコは、85歳である。
ボサノバ世代の男性としては、もう数少ない生き残りである。
ただただ、そのビリー・ブランコの尊顔を拝したくて、行ったわけである。
会場は、
元は銀行であった古い建物のロビーで行われた。
100人程度しか収容力はない。
音響状態は、全く良くない。
足がもうさすがに丈夫ではなくなっているようで、
ゆっくりと歩いてきた。
長生きしているだけあり、
ネタもいっぱいお持ちで、
しゃべりも非常におもしろかった。
ただ、ねたふりを、ギターをやっている息子にしてもらわないと、
何を話してよいか、わからなくなっていたところが、
やはり年だった。
そして、
ドリス・モンテイロに手を引かれて、
ステージをあとにした。
ところで、このコンサートの観客席に、客として来ていたのが、
大歌手(背は小さいが)のクラウデッチ・ソアレス。
コンサートが終わったあと、
クラウデッチ・ソアレスも、サインを求められつづけていた。
コンサートの開始前に、写真をお願いしたら、
簡単に受けていただいたし、
お話もできた。
大感激。
家宝にしようと思う。
あまりに身長が違うので、
屈もうとしたら、屈まなくていいからと言われた。
このコンサートは、
3日間行われたのだが、
無料だった。
ドリス・モンテイロとビリー・ブランコは、
昨年は、この企画で、各地で一緒にコンサートを行っていたようだ。
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2009年のコンサートの中では、
印象に残るものだった。
音は最悪だったが。
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