サッカー・ブラジル選手権2010 その 第11節コリンチャンス対グァラニー戦。
サッカー・ブラジル選手権の第11節の、
コリンチャンス対グァラニー戦が、
7月25日(日)の18時30分から、
サンパウロ市のパカエンブー競技場で行われた。
本来ならば、
この試合は、あまり大きな意味を持つ試合ではなかったのだろうが、
ブラジル代表監督への就任を受諾した
コリンチャンスのマノ・メネゼス監督が指揮する最後の試合となったことで、
全く違った意味で重要な試合となった。
インターネット経由でチケットを購入すれば、
割引になるのであるが、
その販売期限までに、
入場券は購入していなかった。
マノ・メネゼス監督が受諾をした昨日(7月24日)のパカエンブー競技場の
トボガン席に一カ所だけ設定された
前売りの入場券売り場をみていたのだが、
午後には数十人の列ができていた。
拙宅からわずかな距離であるので、何度もみたのだが、いつもそんな程度であった。
試合当日の今日の朝10時に、
パカエンブー競技場の各セクターごとにある売り場が、
試合当日なので開いた。
いつも買い求めるセクターの売り場には全く列はなかった。
つい通りかかったものだから、
買い求めてしまった。
昼過ぎから、
競技場周辺は何となく騒がしくなってきた。
試合開始までずいぶん時間があるのに、
14時過ぎから何度も渋滞し、
クラクションが鳴った。
落ち着かないので、
17時20分に拙宅を出た。
向かいの人と世間話をしたりしたので、
競技場に入り、
いつもの所定の席についたのは、
17時40分くらいになっていた。
この時間では、さすがにまだ人は入っていなかったが、
でも、なんだか盛り上がっていた。
18時15分過ぎに、
電光掲示板での出場選手の紹介の時に、
マノ・メネゼス監督も映し出されたのだが、
ひときわ大きな歓声が上がった。
18時20分に、選手たちに続いて、マノ・メネゼス監督がグラウンドに現れた。
いつもならば、選手たちに目がいくのだが、
やはりコリンチャンス監督として最後の務めをするマノ・メネゼス監督に目がいってしまう。
今までにないマスコミが、マノ・メネゼス監督に集まった。
国歌演奏で、いったんはインタビューが中断したのだが、
演奏中にもかかわらず、また再開していた。
試合開始早々の1分に、
FWジョルジ・エンリッキのゴールで、
コリンチャンスが先制した。
その後も、
試合を支配したのだが、
徐々にいやなムードになってきた。
後半になって、
グァラニーがゴールを脅かすことが増えて、
ついに18分に、同点になった。
FWデンチーニョが、退場になり、ますます危険な状況になってきた。
しかし、
33分に、ブルーノ・セーザルが、フリーキックをゴールに直接入れて、
再びリード。
さらに、40分に、
またもや、ロベルト・カルロスの左からのクロスを、ブルーノ・セーザルの頭でのゴールで、突き放した。
3対1で、コリンチャンスが勝利し、
再び首位に返り咲き、
マノ・メネゼス監督の最終試合に花を添えた。
有料入場者数は、24,501人と、やはり結構入った。
試合後、
マノ・メネゼス監督は、
グラウンドを一周し、ファンの歓声に応えた。
そして、
いつもならば試合後にはすぐにロッカールームに向かう選手たちが、
グラウンドで待ち受けていて、
マノ・メネゼス監督の胴上げをした。
観客も、拍手で、マノ・メネゼス監督を送った。
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マノ・メネゼス監督は、幸せな人だ。
多くの監督は、
よい成績を上げられずに、
ファンから罵声を浴びせかけられて、
任期途中で、辞任するか解任されるのが普通である。
コリンチャンスのファンも、
いつもはそうなのだ。
でも、
セリエBに転落したコリンチャンスを指揮して、
セリエBでの優勝で、セリエBに復帰させ、
翌年の2009年には、
サンパウロ州選手権とブラジル杯で優勝させたことは、
忘れていない。
だから、
それに感謝し、
そして今度はブラジル代表監督として、
2014年にブラジルで開催されるワールドカップで
ブラジル代表を優勝させてくれることを託すために、
この試合にやってきたわけである。
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さらにいっそう激やせしていたメッセージ親父、コリンチャンス大好きおばあさん
第1号と第2号も、観客席にいた。
メッセージ親父は、やせて、すっかり若返っていた。
コリンチャンス大好きおばあさん第1号は、
テレビのインタビューでは泣いていた。
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今年もっともよかった試合は、
この試合になりそうである。
やはりこういうことは、
サンパウロ市内では、
パカエンブー競技場でないとおきない。
そばに住んでいてよかった。
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