ブラジル・サンパウロはワールドカップ態勢2010 その7 対オランダ戦。
7月2日(金)11時(*ブラジリア時間)から、
サッカー・ワールドカップのブラジル対オランダ戦が行われた。
朝の11時からなので、
午前中のサンパウロ市はとても静かであった。
9時に業務を始めて、10時半頃には一旦やめてしまうわけで、
事実上仕事にならないので、
たいした用がない人は、サンパウロ市内には入ってこないわけである。
車が走っていないわけではないが、
特段急いでいるようでもなかった。
Globo局の地上波の中継は、
9時45分頃に始まった。
相変わらず、ガルヴォン・ブエノ氏は冒頭からハイテンションだ。
だいたい試合の前1時間以上も前から、
しゃべりまくって大丈夫なのかと思うのだが、
話題もちゃんと局が考えている。
ブラジル各所に設けられた大応援会場からの中継などで時間をつぶしていた。
15時からの試合の時は、14時頃には帰宅を急ぐ車が渋滞し、
焦ってクラクションを鳴らしまくったりしていたのだが、
それもない。
花火ですら、散発的であった。
試合が始まるときには、多少多くあがったが。
前半10分に、
FWロビーニョのゴールで、
この試合は意外に楽勝かと思ったのだが。
結果は、ああいうことになった。
13時前に、結論が出たのだ。
ガルヴォン・ブエノ氏の中継は、上手かった。
もう長くやっていて、何度も経験しているからだろうが、
最後の最後まで、使わない言葉があった。
それを使えば簡単なのだが、国民の心に事実を突きつけるようなことはしないのだ。
試合の後、20分もすると、
また車が増えてきた。
試合は試合で、
仕事に向かうのだ。
14時頃に、あるところにいったが、
もう粛々と働いていた。
ただ、そのことについては、話題にしないのが、ルールである。
何もなかったかのように、別のことを話すのが、良識人の振る舞いである。
夕方になっても、何も変わりはしない。
もう、終わったことなのである。
それでも、
17時前におこなわれていた、ウルグアイ戦の中継をみるために、
電気店の店頭などテレビがあるところには、人だかりができていた。
夜のニュースでも、
淡々と事実を伝える。
決して扇情的でもなく感情的でもない。
不測の出来事が起きないためでもあるだろう。
翌日の新聞各紙の表紙は、もちろんその事実に関することがトップではあったが、
その見出しはまちまちだ。
すでに、「監督を物色中」という求人広告のような大見出しをつけたところもあった。
それで、すべてを物語っているのである。
土曜そして日曜と、
街からは、急激に「緑と黄色」が消えつつある。
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どうなのだろう、
元々今回の代表チームは「ドリームチーム」とは言われていなかった。
いつものように優勝候補とは言われていても、
一般のブラジル人は、それはそれとして、
目は肥えているので、
冷静に評価していたはずである。
もちろん期待はしていただろうが、
ものすごく失望したような風には見えないのである。
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もう、次の話題に移っているのである。
つまり、2014年である。
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Comments
はじめまして90年からのブラジルファンですが今回のセレソンはあまり応援する気になれませんでした。負けたのは悔しかったですが攻撃的な選手が少なく(元クルゼイロのアレックス選んで欲しかったです。)、カウンターサッカーをしているブラジルには魅力がありませんでした。優勝した94年のセレソンも今回と同様、守備的、つまらないと言われていましたが、得点こそ少なかったものの地味ながらジーニョやマジーニョらはボールをよくつなぎ、常にボールを支配し、両ラテラウもよく上がり自分的には好きなチームでした。もちろんロマーリオがいたこそ勝てたチームでしたが、今回はスペインが優勝してよかったと思います。徹底してパスをつないで点を取るサッカーは見ていて楽しかったです。本来ブラジルがやるようなサッカーをしていましたね。次回は地元開催で絶対勝ちたい大会ですが見ていて楽しいサッカーをして欲しいです。選手はガンソやネイマールはもちろんですが個人的にはドゥグラス・コスタに期待しています。
Posted by: yamada | quarta-feira, 14 de julho de 2010 22:15