sexta-feira, 5 de novembro de 2004

漫画からの日本語

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日曜版の新聞は、別刷りも多く、厚く、重い。
先週の日曜日には、「漫画からの日本語」というタイトルが
あった。
ポルトガル語でもそういう意味のタイトルになっている。

日本の漫画を読んでいたのは、
かつては日本語を学べと、親から言われていた日系人。
親は、本当は漫画ではなくて、もっと字ばかりの本を読んで欲しいのだろうが、
子供はいきなりそんな物は読めない。

漫画だと、漢字にはふりがなが振ってあるので、
ひらがなを読めばよいのだ。
こうやって、画をみながら、ひらがなをよんで、
日本語を覚えた人も多いようだ。

日本の本は、サンパウロでは日本の価格の2倍する。
それほど高い本を、日本より遙かに低い収入でも
親は買って与えたのだ。

今、時代は変わってきた。
デカセギに、多くの日系人やその配偶者としての
非日系ブラジル人が、日本に来ている。
彼らは、今の日本の文化に触れている。
親が知っている日本とは、全く違う日本だ。

彼らは、日本で漫画にふれてきている。
また、ブラジルでもますます日本製アニメは隆盛だ。

こういった流れを受けて、ブラジル語になった漫画も
ある。
しかし、非日系ブラジル人でもマニアは、
そんな物では物足りないのだ。
日本語の漫画の新作を読みたいのだ。
サンパウロの東洋人街には、日系人向けの
漫画の貸本屋がある。
そこに、非日系ブラジル人も現れる。

そして、漫画をより理解するために
日本語を学ぼうとするのだ。

つまり、「漫画からの日本語」というわけだ。


日本の経済力の伸び悩みで、世界での日本の経済シェアは
下がっており、日本語を学ぼうとする人は減っているようだ。
ブラジルでは、日本から遠すぎることもあって、
非日系人で日本語を学ぼうとする人はいなかっただろう。

しかし、こういった漫画という文化を通して、日本語を学ぶという
流れがあるとは興味深い。

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